禊(みそぎ)の起源は日本神話に求められます。イザナギノミコトが妻イザナミを追って黄泉の国(死者の国)を訪れ、戻った後に筑紫の日向の橘の小門(おど)の阿波岐原(あはぎはら)で禊をしたとされています。その時、左目を洗うと天照大神が、右目を洗うと月読命(つくよみのみこと)が、鼻を洗うと素戔嗚尊(すさのおのみこと)が生まれたと古事記に記されています。この神話は、水が最も根源的な清浄の力を持つことを示しています。
現代で禊を実践するには、滝行(たきぎょう)という方法が有名です。滝の下に立ち、冷水を全身に浴びることで心身のケガレを洗い流します。神社によっては一般の参加者向けに滝行体験を提供しているところもあります。より身近な方法として、冷水シャワーを朝に浴びることや、海や川での水浴びも禊の精神を取り入れた実践と言えます。水を浴びながら「祓え給い清め給え」と唱えることで、より深い浄化の効果が得られると言われています。禊の前後には感謝の気持ちを忘れずに。