厄年(やくどし)は人生の節目において、特に災いや不幸が起こりやすいとされる年齢です。数え年(かぞえどし)で、男性は二十五歳・四十二歳(大厄)・六十一歳、女性は十九歳・三十三歳(大厄)・三十七歳が厄年とされています。大厄の前後一年を「前厄(まえやく)」「後厄(あとやく)」と呼び、あわせて三年間を特に注意が必要な時期として扱います。厄年の根拠は医学的・科学的なものではなく、長年の経験則と人生の転換期への注意喚起という意味合いが強いです。
厄払い(やくばらい)は新年から節分(二月三日)までの間に行うのが最も良いとされています。氏神様の神社や、厄除けで有名な神社・寺院に赴き、神主(かんぬし)や僧侶による祈祷(きとう)を受けます。特に不動明王を本尊とする寺院での護摩祈祷は、厄除けに非常に効果が高いと言われています。成田山新勝寺・川崎大師・高幡不動尊などが厄除けで有名です。祈祷の際は白封筒に玉串料(たまぐしりょう)を包んで持参します。
厄年を迎えた際の心構えとして大切なのは、過度に恐れることなく、この機会を自己点検・生活改善のきっかけとすることです。厄年は人生の重要な転換期でもあり、健康への意識を高め、人間関係を見直し、新しいステップに備える絶好の機会でもあります。厄払い後は日々の行動を慎み、感謝の気持ちを忘れずに生活することが大切です。神仏への感謝と誠実な生き方が、最大の厄除けになるとも言われています。