恵比寿(えびす)は七福神の中で唯一の日本固有の神様であり、烏帽子(えぼし)をかぶり、右手に釣り竿、左手にめでたい鯛(たい)を抱えた微笑む姿が特徴的です。イザナギとイザナミの子として生まれた蛭子神(ひるこのかみ)や、大国主命の子である事代主神(ことしろぬしのかみ)と同一視されることがあります。海や漁業の神として始まり、やがて商売繁盛・福徳円満の神として広く崇敬されるようになりました。
えびす講(えびすこう)は毎年十月(旧暦では神無月)に行われる恵比寿様への祭りで、特に関西では十月二十日の「宵えびす(よいえびす)」と二十日の「本えびす(ほんえびす)」が有名です。西宮神社(兵庫県)の「福男(ふくおとこ)選び」は毎年ニュースになる有名な行事です。商店主や農家が一年の商売・農業の感謝を捧げ、翌年の繁栄を祈る場として、えびす講は現代も大切な行事として続いています。
商売繁盛を願う際の恵比寿様への正しい祈り方は、まず日々の商売への感謝を述べることから始まります。「笑う門には福来る(わらうかどにはふくきたる)」という言葉通り、恵比寿様の笑顔に倣い、常に明るく誠実に商売を続けることが最大の祈りとなります。お客様を大切にし、誠実な商いを心がけることが、恵比寿様の御神徳を引き寄せる最も確かな方法です。