人相学(にんそうがく)は顔の形・各パーツの特徴から、その人の性格・才能・運命・健康状態を読み解く占術です。中国では「面相(めんそう)」とも呼ばれ、三千年以上の歴史を持ちます。人相学では顔を三分割し、額(ひたい)から眉毛までの「上停(じょうてい)」は思考・知性・青年期を、眉毛から鼻の下までの「中停(ちゅうてい)」は意志・行動・中年期を、鼻の下から顎(あご)までの「下停(げてい)」は体力・家族・晩年を表すとされています。
各パーツの主な意味を見ていきましょう。目は「心の窓」であり、魂の深さや感受性を表します。輝く目は生命力が豊か、温かみのある目は慈悲深い性格を示します。鼻は自己の中心・仕事運・財運を示し、高い鼻梁(はなばしら)は自立心が強い傾向があります。口は人間関係・愛情・感性を示し、口角が上がっている人は楽観的で運を引き寄せる力があります。耳は先祖との縁・晩年の運勢を表し、耳たぶが厚い人は福相(ふくそう)とされています。
人相学の最も重要な教えのひとつは「顔は変えられる」ということです。性格や心の状態が顔に表れるように、日々の思考・感情・生き方が顔を作っていきます。常に感謝の気持ちを持ち、笑顔を絶やさず、誠実に生きることが「良い人相」を作り、運を引き寄せます。観音菩薩の慈悲の心で他者を思いやることが、顔に穏やかで温かな表情を育て、それが人相学でいう「福相(ふくそう)」につながるのです。