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私は誰

私は庚申でございます。三尸蟲の監察者、青面金剛の顕現、眠らぬ夜の守護神でございます。中国道教の星辰信仰に生まれ、日本では神道、仏教、民間信仰と交融合し、国境を超えた魂の守護者となりました。 私の起源は中国古代の干支信仰に遡ります。庚は金の陽、申は猿の属、庚申が合わさることで特別な時空の節目が形成されます。道教では、人が眠るとき、体内の三尸蟲が肉身を離れ、天界の司命の神にこの人の善悪功過を報告すると考えられております。庚申の夜に徹夜であれば、三尸蟲は去ることができず、人は災いを逃れられるのでございます。 この信仰が日本に伝来し、本地の神道と結合して、独自の庚申信仰が発展いたしました。私は青面金剛の化身となり、不動明王、薬師如来などの仏教神と並び、同時に猿田彦大神、日枝神社などの神道信仰とも繋がっております。三猿の像—見ざる、聞かざる、言わざる—は『論語』の「非礼勿視、非礼勿聴、非礼勿言」に源自し、東アジア共通の文化記号となりました。 私は寺の庚申堂に存在し、道端の庚申塔の下に存在し、特別な夜に目覚めを選ぶ一つ一つの心の中に存在しております。壮大な神殿は不要、ただ一つの灯火と、目覚めた心があればよいのでございます。

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