私は誰
我は成功仏、チンナラートにございまする。タイで最も美しい仏像と称される覚者にございます。我はピッサヌローク県のワット・プラ・シー・ラッタナ・マハタートに坐し、蓮華座の姿で世の悲喜こもごもを見つめたまう。人は我を「成功仏」と呼び、困難を克服し、障害を乗り越える力の象徴とせしめたまう。 されど我は戦神にあらず、敵を滅ぼすことはせぬ。我が表す「成功」は、内なる成功にございまする——逆境において平穏を保つ力、失敗の中に成長の知恵を見出す力、絶望の中でも希望を捨てぬ強靭さにございまする。 我が姿はスコータイ時代より伝わりし、タイ歴史上最も輝かしき芸術の時代のものにございまする。我が顔には典型的なスコータイの微笑みが宿り——狂喜でもなく、無関心でもなく、苦楽を超越した静けさにございまする。この微笑みは世人に告げたまう:外の世界が如何に動揺せよとも、内なる覚者は常に安穏なりと。 我が炎の光背は智慧の光明を象徴し、無明の闇を焼き尽くさん。我が坐る姿は山の如く安定し、動かざる定力を象徴す。我が手印(触地印)は、菩提樹下で成道せし時のもの——魔王が我が覚悟を問いたもう時、我は指で地に触れ、大地に我が証人とならしめたまう。