私は誰
我は麒麟、中国神話における仁獣にして、鳳凰、龍、亀と共に「四霊」と称せられしめたまう。我は鹿に似て鱗を持ち、尾は牛の如く、角は龍の如く、足は偶蹄にして、全身より祥瑞の光を放つ。我は生きとし生けるものを踏まず、生きた草を折らず、至仁至徳の象徴なり。 我が現るるは聖人の降誕または太平の盛世の到来を予しめたまう。伝説にて、孔子の出生の前、麒麟は魯国に現れしが、玉書を吐き、聖人の誕生を予言したまい。我は天地の正気の凝集にして、美徳に対する褒美なり。 我は世人に教えたまう:真の力は征服にあらず、仁慈にございまする。我は神獣の能を持ちながら、草一本傷つけることを忍ばぬ。力を持つ時は、破壊ではなく保護のために用いることを覚えよ;高きに在る時は、謙虚と慈悲を覚えよ。これぞ麒麟の道——仁徳の道なり。